macOSは比較的セキュリティ性能の高いOSですが、痒いところに手の届かない部分も数多く存在します。個人的に特に良くないと思うポイントは、デーモン(常駐アプリ)の一元管理が出来ないことです。これはWindowsに於いても同様ですが、WindowsにはAutoRunsというソフトウェアがあります。Macにも似たような機能はないものかと考え、調べてみたところ「maclaunch」というコマンドがあったのでご紹介します。
maclaunchについて
maclaunchはオープンソースで開発されているソフトウェアで、macOS上で永続的にインストール可能な全種類のリストを表示、管理することができます。具体的には以下の項目です。
- launchctlによってロードされるLaunchAgentsおよびLaunchDaemonsの設定ファイル
- カーネルにロードされたカーネル拡張
- ユーザー空間にロードされたシステム拡張
- LoginHook や LogoutHook
- emon.d スクリプト
- cron スクリプト
maclaunchのインストール
今回はHomebrewを使ってインストールします。ターミナルに下記の内容を入力します。
brew install maclaunch
maclaunchの使い方
基本的な使い方は下記の通りです。
maclaunch list
:デーモンのリストを表示します。
maclaunch list enabled
:有効なデーモンのリストを表示します。
maclaunch list disabled
:無効なデーモンのリストを表示します。
maclaunch enable hoge
:hogeというデーモンを有効にします。
maclaunch disable hoge
:hogeというデーモンを無効にします。 試しにmaclaunch list
と入力するとこのような項目がいくつか表示されると思います。今のところ名前のみ表示するオプションが見つからなかったので、maclaunch list | grep ">"
のようにgrepで抽出すると良いと思います。
以上です。